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by focqykbjay

飼い主の“愛”が伝わる猫砂選び(Business Media 誠)

 愛猫家のみなさん、こんにちは。毎日の猫のお世話、ご苦労さま。みなさん、猫ちゃんにこんな声かけをしていませんか?

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 「ほらほら、ここでしてね。良い子、良い子」

 「今日から砂を変えてみたんだけど、気持ちいい?」

 「ヒトサマのトイレでもできるわよ。ポトンと落ちないでね」

 ポトンと落ちるのはウンチ。ぴゅっと浸透するのはオシッコ。全国1002万1000頭(2009年ペットフード工業会推定)の飼い猫たちのおよそ9割が室内猫。彼ら彼女らは、室内トイレで用を足している。1000万頭のうちの3匹を所有する相棒cherryさんは、猫砂のヘビーユーザーである。毎日仕事に出かける前に、猫たちのトイレを整備し、声をかけてから出かける。たくさんある猫砂、どんなものを選んでいますか?

 「スーパーキャットの『おからサンドプレミアム』かな。これイチオシです」

 「おから?」「プレミアム?」とは思ったものの、数々の猫砂を使い倒してきた彼女が一押しする商品。さぞかし使い勝手がいいのだろう。

●猫砂を比較してみると……

 量販店のペット売場ではさまざまな猫砂が山積み。ところで、猫砂はどのくらい種類があるのだろうか。cherryさんからだけでなく、「猫とネコとふたつの本棚」の「猫砂レポート」に掲載されている140種以上の愛猫家レポートも参考に分析。素材別で見ると、大きく5種類に分けられるようだ。

鉱物系 水を吸うと10倍にふくれる特性がある天然鉱物ベントナイト。水洗トイレには流せず、ゴミ出し。固まり力は使用中に低下する傾向。重くて、ほこりっぽいのが難。

シリカゲル系 ほぼ鉱物系と同じだが、化学臭で評価が分かれる。すのこ付きの猫トイレと併用されるのは、オシッコは落とし、ウンチを受けとめる特性から。

紙系 吸水性ポリマーや再生紙原料で、トイレ流しもOK。軽いのは◯だが、その分飛び散りやすく、肉球に付けて走り去る猫多し。固まり力はある。

木系 廃棄木材や木粉から作られるもので、トイレ流し可もある。ただ、チップが細かいことで足場がしっかりせず、飛び散りも多い。固まりも弱い。

おから系 豆腐製造後のおからを使用するヘルシーさがウリ、有機物であるのが◯だ。軽くてトイレでも流せるなどメリットは多いが、固まり力が弱いのが欠点。

 鉱物は重い、シリカゲルはケミカル、紙は軽すぎ、木は飛散、おからは固まらない(特定商品の比較ではなく一般特性)。では、なぜcherryさんは“おからサンド”を選んだのだろうか?

●cherryさんイチ押しのワケ

 「近所の猫砂を売る数店舗をマーキングして、ほとんどの種類を使いました。おからの砂はフワっとして柔らかくて湿った感じ。固まりが弱くて、砂を猫が足でひっかくと、砂全体に湿りが広がって猫もイヤ。砂が肉球に付いて部屋に散らばるのもイヤ。おからはダメかと思っていました。

 でも、おからサンドは速くしっかり固まる。コロコロだけ捨てやすいし、ほかのおからとは違うんです」

 数ある猫砂の中でもcherryさんがイチオシする理由、製造元のスーパーキャットにも確かめてみた。どんな商品なのですか?

 「プレミアムはおからと炭酸カルシウム、木粉の配合商品なんです。おからは水分吸収がいいけれど固まりにくいし、特有のすっぱい匂いがあります。木粉などですっぱい匂いを抑えて、乾燥率の高い炭酸カルシウムでサラサラ感を高めました」

 んー……なるほど! ノウハウがたっぷり詰まっているようだ。

 だが、コトをいたすに当たっては、猫砂だけの問題ではおさまらない。猫トイレも問題だ。トレイ型、カバー型、壁型、おまる型、システム商品など、それぞれ出入口の形状や壁の高さ、内部構造が異なり、砂との相性もあり、ウンチオシッコをどう処理するかの違いがある。さらに、猫だって好き嫌いがあるのだ。

 「3匹の猫、トイレに好き嫌いはないの?」とcherryさんに聞く。

 「すっごくあります。『つくね』は前足でトイレの壁をコリコリするんですが、それは肉球に砂が付くのが嫌いだから。『つみれ』はとても清潔好き。『ちくわ』はテキトーで、汚れてても大丈夫」

 変な名前でごめんなさい(笑)。ちなみに今回写真に登場してくれたのはちくわ君、どこでもトイレ派。

 かくいう飼い主にも個体差がある。ベネッセの「ねこのきもち」調査によると、猫砂取り替え頻度は週平均1.71回、トイレ全体洗浄は月平均1.44回(2006年調査)。しかし、こまめな飼い主、昼間働く飼い主などによって差があるだろう。砂、トイレ、猫の個性、そして飼い主の都合。う〜ん複雑。そうだ、困ったら原点を思い出そう。

●中核には猫と飼い主のコミュニケーション

 私の子ども時代の猫トイレ、思えば新聞紙だった。段ボールの箱を10センチほどのトレイ状にして、中に2〜3センチほどの幅にちぎった古新聞をふんわかさせる。匂いはひどかったし、ウンチは生ゴミと一緒に捨てていた。新聞紙はコトをいたした後、後ろ足でひっかいているので上にかぶせにくい。だからなのか、新たに替えてやらないと猫は次をしない。

 面倒な作業だったが、新聞をちぎるのは嫌いじゃなかった。なぜなら、替えてやると猫が感謝するからだ。もちろん猫はクールだから、「ありがとう」なんて言わない。だが、タンスの上から、猫はトイレの世話をする飼い主の姿をちゃんと見ている。感謝しているのだ。猫らはおそらくこうつぶやいている。

 「吾輩は猫である。名前はあるが、おかしな名前は飼い主の責任だ。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。でも近頃は、ちぃっともじめじめしない所で、ニャーニャーと、大だの小だのできる事だけは感謝している。吾輩はここでトイレの大切さを知った。飼い主の吾輩への愛を知った」

 cherryさんの3匹だけではない。きっと、全国1000万頭の大半が猫砂の上にまたがるたびに、猫語でつぶやいているはずだ。

 思えば猫砂とは、猫と飼い主のコミュニケーション商品である。新たな猫砂を導入するごとに、「これどお?」「にゃー」と語り合っている。昔、化粧品会社レブロンは「当社は希望と夢を売っている」という名言を残したが、ペット会社は「ペットとのサイレント・コミュニケーションを売っている」。山積みの猫砂商品から自社を差別化するには、機能アピールだけでなく、猫砂トライアルの進め方、猫の仕草分析、飼い主の都合の整理など、飼い主と猫の心理・行動をマーキングすることが大切だろう。【郷 好文】

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by focqykbjay | 2010-06-11 22:11